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ガン特効薬と医療費問題とは

最近ですが、すごく嬉しいニュースがございました。3人に2人は患い、3人に1人は亡くなる病、人類にとって強敵の病、そうですガンです。

その強敵のガンに特効薬が開発されたと発表され、その新薬が2014年9月から発売開始されました。その名は『ニボルマブ』別名オプシーボ、このニボルマブという薬は免疫療法で元々、人にはガン細胞であっても免疫細胞(T細胞)が働きターゲットとなる異物を攻撃し排除する機能を持っています。

しかしガン細胞は免疫細胞の表面にあるPD1と呼ばれるものに働きを掛け免疫細胞の攻撃をブレーキを掛けさせることにより攻撃力を弱まさせることが分かりました。すごい発見です!

つまり免疫細胞がガン細胞を殺す力を失うということです。このニボルマブはガン細胞にPD1をつかませないように覆い、免疫細胞に攻撃を緩めないようにさせる薬です。もっというならガン細胞にフル攻撃させる薬剤ということです。免疫チェックポイント阻害薬ともいわれる薬です。

なぜ特効薬と言われているのか?ガンが再発し他に治療薬がないとされる患者にかなり効く可能性があるとされる新薬です。2015年には肺がん治療薬として承認もされました。

このニボルマブの生みの親で次のノーベル賞候補とも言われている京都大学の本庶佑名誉教授らはPD1という分子を1992年に発見し大阪の中堅製薬会社、小野薬品工業と共同開発をすすめ開発から実用化まで15年かかったとされています。

これが実用化されるまでは免疫療法は特にガンに対して効果が弱いなどと大手製薬会社も開発に消極的であった模様でそれを小野薬品工業だけがしぶとく開発を続けた結果、このような新薬が出て米国では治験による既存の抗がん剤をやめ、ニボルマブに切り替える勧告も出た程、すごい新薬なのです。

また、抗がん剤には副作用が付きまといますが、ニボルマブは吐き気や脱毛症など抗がん剤にみられる副作用はほとんどなく、免疫反応が過剰に働くことで自己免疫疾患になってしまのが副作用です。

しかしながら、その夢の新薬に反して医療費の問題が非常に深刻というものです。このニボルマブの価格は体重60㎏の患者で一回180㎎必要になり、価格だけで約133万円かかると言われています。これを一年間使い続けると(26回)年間3500万円かかります。もちろん保険制度があるので自己負担額としても年間175万円で使用できることになりますが、その3500万のうち95%は国民負担することになり今後、保険料も高額になる恐れもあるということです。

2013年度の国民医療費は40兆円で今後も高齢社会になり毎年一兆円づつ増えています。
このまま行くと未来の新薬は今後開発されていくのは良いことですが、保険料制度では成り立たなくなる可能性があるという問題です。
つまりお金持ちだけが使用できるものになっていくという現実です。
この問題に皆様はどう思われるでしょうか?

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