ここ最近、立命館大学を筆頭に学食が100円や無料という大学が増えているそうです。えっ!無料ですか?とビックリしますが、もともと健康管理等の理由で朝食もあまり食べない学生の為にということで、それならば格安朝食を提供し生活改善をしてもらおうという動きが全国的に広まったようです。その火付け役になった立命館大学では平成25年12月に100円朝食を導入して以降、利用者は約1年半でなんと10万人を突破したそうです。そんなに激安なら講義がなくても学食に行ってしまいそうですが、やはり授業がなくても早朝から大学に通う学生が増えたとのことです。その結果になるほどなと納得が行きます。
実はその裏で大学生の生活費が過去最低で東京私大教連の調査によると2014年度に自宅外から通う首都圏の私大入学者の仕送りから家賃を引いた1日の生活費は897円という。1990年頃は2,000円を超えていた数字だが段々減少していき2011年から1,000円を切り2014年で過去最低となった背景がある。つまりこの調査結果から言えるのが親からの仕送りが減ったということ、さらに言うならば親の収入が減ったということです。それに伴い大学の授業料や家賃も上がったことにより生活費が下がる要因になったということ。ちなみに1990年の国立大授業料が約25万、私立大が約48万、2010年では国立が54万、私立が86万と上がっており、家賃をみても1986年3万4700円、2010年6万1100円と上がっています。
また、親からの仕送り額はどうなっているのか?全国大学生協連によると2000年頃までは全体6割の学生が親からの仕送りが10万以上あり、2014年では3割りを切って29.3%の学生がまだ10万以上の仕送り額。一方、もともと仕送りが無い学生は2000年では3.2%だったのが2014年では8.8%に増えている。
もっとビックリしたのが奨学金を受給する学生が1990年では全体の21.8%だったのが2014年では52.5%の学生が受給しているそうです。約半数以上の学生が奨学金を受給していることになります。またその裏には33万人が奨学金の返済を滞納しているとのことで、その多くが卒業後、非正規雇用で年収100万円から300万円の層が大半を占めているそうです。
こういったことから世の中の流れを見ると裏のからくりが良く見えてしまい複雑な気持ちになるのは私だけでしょうか?